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中銀総裁の財務機密開示要請=検事総長=為替取引のデータ開示も

4月8日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙七日】フォンテレス検事総長は五日、脱税、外国への違法送金の疑いがあるとして、メイレーレス中銀総裁と、総裁と関係を持つ企業三社の財務機密保持の解除と、九六年に行われた為替取引の非公開データの開示を最高裁に要請した。
 同検事総長はまた、バンコ・コメルシアル・パルチシパソンエスが、ブラジルボストン銀行を通じて行った十三億七千万レアルの送金も捜査の対象としている。金の出所は確認されていない。
 旧パラナ銀議会調査委員長だったバーロス上院議員(ブラジル社会民主党=PSDB)は六日、メイレーレス総裁が〇三年と〇四年に、同調査委員会に報告された六十四件に上るブラジルボストン銀行の不正行為のうち、四十一件の調査を打ち切ったと非難した。総裁の補佐は、総裁の関与を否定。同総裁は八四年から九六年まで同銀行の頭取だった。
 検事総長の捜査要請を快く思わない大統領府は、同総裁の議会での証言を回避するよう試みる見通しだ。中銀総裁は暫定令により閣僚としての身分が保障されており、連邦最高裁の捜査許可も、捜査が憲法に抵触するかかどうかの判断が必要となるため、遅れることが予想される。