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東西南北

4月8日(金)

 カンピーナス市でカトリック大学の学生三人が六日、婦女暴行の容疑で逮捕された。三人は昨年十二月八日、同市シャーカラ・プリマベーラの下宿でパーティを開き、招待した女子大生に三人で暴行を加えた疑い。三人は女子大生を逆立ちさせ二人が両足を抱え、ことに及んだシーンを録画しPCファイルに納めた。女子大生は、薬品をかいで眠らされ犯行を覚えていないという。
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 サンパウロ市中心部のクラコランジアが、従来のマウアー通りからジュリオ・プレステス駅前広場へ移動した。軍警七十人が昼夜交替で監視するため、三ブロック先の暗がりで白いクラックを燃やしながら、ノイア(常習者)がパイプの回し飲みで吸引している。パトカーが通過するとノイアは隠れ、パトカーが通り過ぎるとねずみのように現れる。セーラ市長の常習者一掃作戦は、麻薬の巣窟の場所を変えただけ。
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 政府は近日中にも海賊版商品の製造販売に関係した外国人二十人を国外追放する。二十人は全員、密輸容疑で逮捕されたロウ容疑者を首謀とする中国マフィアのメンバー。ロウ容疑者は起訴中のため追放されない。海賊版商品はブラジルで年間約五百六十億レアルの売上があり、税収は八百四十億レアル減り、二百万人の雇用を奪っているという。
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 昨年、サンパウロ市内の大気の質が改善されたことが、環境衛生技術公社(Cetesb)の調査で判明した。大気汚染物質のオゾン量が基準を上回った日は、七十七日から六十二日に減少。昨年は雨と風、曇りの日が多かったのがその理由。最も汚染がひどかったのはイビラプエラ区やサント・アマーロ区など。大気汚染問題の解決には、地下鉄や鉄道の整備、自動車排気ガスの検査体制確立など抜本的対策が求められている。