4月8日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】サンパウロ州保安局とサンパウロ市当局が、一体となって犯罪の取締りに当たることが正式に決定された。これまではサンパウロ州軍警とサンパウロ市警察は縄張り意識が強く、犬猿の仲と言われてきたが、その壁が取り除かれ、保安関係者が連携プレーで治安強化に当たる。
セーラ市長は、今年就任と同時にサンパウロ市内の治安強化に軍警の協力を要請、同政党(PSDB)のアウキミンサンパウロ州知事が快く応じた。これを受けて保安関係者は会合を重ね、四回目となった三十一日、具体案を取りまとめた。
骨子は、各地区の犯罪の巣や無法地帯を根絶する、いわゆる川下作戦で、各区長が指摘した場所を優先的に取り締まる。このため二ヵ月毎の会合で各区長は犯罪の状況や出動要請書を提出する。また先程実施した市中心部の暗黒街の封鎖も引き続き行っていくことを申し合わせた。これは麻薬と売春の取締りを狙いとするもの。