コラム　オーリャ！

　県連ふるさと巡りの参加者約百人全員が七日夕刻無事に帰ってきたが、道中たびたび文協会長選挙が話題になった。何人かに意見を求めたが、「一世ばかりでも二世ばかりでも応援しない」という声が大半をしめた。
　奇しくも、今回旅先で慰霊祭を行った日系三団体はみな二世会長だった。地方ほど世代交代が早い、と実感した。
　働きずくめに働いて子を大学にやり、今は定年生活を楽しんでいる世代が参加者の大半だから、まあ当然かもしれない。
　どんな良薬も飲みすぎれば毒になる。バランスのとれたシャッパとはなにか――。票が集まれば全てが許されるわけではない。選挙の目的は個人の勝利ではなく、日系社会の活性化だ。誰が勝っても当選後にシャッパを組み直し、より調和のとれた体制にする余裕がぜひほしい。　　（深）

05/4/9