アグリビジネス

4月13日(水)

 国際投資家ファンドが農産物先物への投資を控え、ニューヨーク証券市場で農産物価格が乱高下していたが、ブラジル南部の干ばつの報で大豆価格が一変した。大豆の高騰につられ、干ばつに無関係の穀類まで引きずられた。IBGEは〇四/〇五年度産大豆の収穫予想を一億三千四百五十二万トンから一億二千九十五万トンへ下方修正をした。しかし、米国の公定歩合引き上げが、農産物価格へ影響している。
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 ピラシカーバのサトウキビ研究所(CTC)は、五千万ドルの研究費と十年の歳月をかけて五種類の新種サトウキビを発表した。新種はいずれも単位当り在来種より糖分が一五%多い。また病原菌に対する抵抗力も高く、テーラロッシャ向きと砂質土向きの二種類がある。CTCは、次に遺伝子組み替え(GMO)サトウキビに挑戦する。
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 サンフランシスコ川の上流カサノーヴァをせき止めて造成した運河がフォルタレーザまで引かれたが、今度フェリザルドからパライーバ州セルトンのソウザまで支流が引かれた。これまではわずかな降雨で貯めた雨水を飲料に使っていた住民は、水が流れる小川を見て歓声を挙げた。これまで短い雨期の間だけしか流れなかった水が、年中流れることになった。
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 サントス港の大豆積み出し埠頭賃貸契約の期間延長を政府は検討している。米カーギル社は政府決定を待たずに、二千二百万ドルを投じて近代設備を整えた別の大豆専用積み出し港を六月から一年の完成で建設する計画。現在の積み出し能力年間百五十万トンは、新設備完成後五百万トンになる。