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東西南北

4月14日(木)

 ルーラ大統領がローマで、自分の信仰を示威するつもりで「私は良心にやましいものがない」と記者団に告白し、エウジェニオ・サーレス枢機卿から、大統領は模範的キリスト教徒ではないととがめられた。エウゼビオ・シェイド大司教からは「大統領はカオスチック教徒であって、カトリック教徒ではない」と揶揄された。しかしクラウジオ・フメス枢機卿は、生活姿勢がキリスト教徒のそれであると大統領を弁護した。
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 最高裁は十三日、フォンテレス検事総長から申請されたメイレーレス中銀総裁の不正送金疑惑の捜査許可を審理する。同総裁が閣僚扱いとされても、捜査の是非は審理される。捜査が連邦令に抵触しないことが判明すれば即時、検察庁の介入が始まる。抵触となれば、法令の分析が行われる。捜査の是非騒ぎをよそに、総裁は国際通貨基金(IMF)会議出席のため十二日に渡米した。刑事犯に問われるか否かの審理中に総裁の外遊が許されるのか?
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 十二日午前三時半ごろ、大サンパウロ市圏ジアデーマ市の会社に武装した五人組の男が押し入って警備員と社員を人質にとり、二台のトラックでアルミニウム約十一トンを奪い去った。今月八日には、サン・ベルナルド・ド・カンポ市で十五トンの金属類が強奪されている。
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 マージナルピニェイロスジャグアレー橋付近で十二日午後、乗用車がトラックと衝突した後に炎上、母親と乳児が焼死。付近は三キロの渋滞。
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 十二日に最高気温が三一・八度に達したサンパウロ市。サンパウロ、リオ、ミナス、南マット・グロッソの各州では気温が例年より三度から四度高い「暑い秋」が続く。南東部に停滞する熱い空気の固まりが寒気の流入を防いでいるのが原因。昨年の五月は非常に寒かったが、今年はそうはいかないとの予報。