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ファベーラで朝火事=住民300人焼け出される=サンパウロ市

4月19日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】サンパウロ市南部のファベーラ、ブラッコ・ケンテで十七日、朝火事が発生し住民三百人が焼け出された。火災が発生したのは「ジョルナリスタ・ロベルト・マリーニョ通り脇のファベーラで、コンゴニャス空港に近いこともあり平日は車の往来が多いところだが、日曜日とあって混雑はなかった。
 しかし休日とあって朝寝を決め込んだ住民が多かったことと火の回りが速かったため、着のみ着のままで逃げるのが精一杯で家財道具はおろか身分証明などの書類を焼失した住民がほとんどだった。警察と消防は家事の原因を不法に電線を引き入れた配線による漏電か、コンロの加熱とみて調査している。
 急を聞いてセーラ市長も火災現場を訪れ、被災者に家族手当の前払いと仮設住宅や難民収容所への入居を約束した。しかし住民の多くは居座る覚悟で、くすぶる焼け跡に入って焼け残った家財道具を漁ったり、バラックを建てる土地の確保に懸命だった。