4月19日(火)
伯銀ブラジリア支店に勤務するジョゼ・E・ヴァスケスさんが十日に殺害された事件で連邦警察は十七日、前妻を殺人教唆、他六人を共犯の容疑で逮捕した。これで同事件の逮捕者は祈祷師と共謀容疑の息女を含め九人に上り、現在二人が逃亡中。当初は息女が主犯とみられたが、メイドの義兄である殺人実行犯が、前妻から四万レアルで依頼されたと自白した。被害者には、勤続年限保障基金(FGTS)と生命保険計五十万レアルがあった。
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作家のルイス・ポントゥアル氏は、使用人に支払った小切手が銀行口座から二回引き出されたと抗議した。銀行へ行ったところ、同じ番号で本人がサインした、寸分違わない二枚の小切手を提示された。全国弁護士協会(OAB)のタヴォリエリ副会長はコピー機の精度が上がったことで小切手のクローンが多発、現行の銀行システムでは取り締まりが困難で、被害に遭った場合は警察へ必ず届けるよう呼びかけている。
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サンパウロ州リベイロン・プレット市の貧困地区で十七日未明、十一歳の少年がクラックを所持していたところを軍警がみつけ、保護した。刑法に触れないため、大人に利用されて麻薬を売る青少年が同市では多いという。一週間前には、小学教師が七歳の児童のかばんから大麻を発見している。
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愛を求め、ファベーラの丘を上るイパネマの娘―。リオ市南部の有名地区に住む十七歳の少女Tが、二週間前にファベーラ(スラム街)のダンスパーティーへ行ったきり家に帰らなくなった。Tには麻薬密売人の恋人がおり、同棲するため留まったとみられている。父親が家に戻るよう説得を試みたが失敗。十四日朝には警察が出動して密売人らを説得、Tは丘を下りた。しばらくリオを離れるTは、十八歳になればまたファベーラに戻ると父親に話している。