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コラム 樹海

 白髪三千丈ではないが中国の言葉には誇大というか大袈裟なものが一杯あるし、あの造語の妙には見習うべきが多い。近ごろ流行の「愛国無罪」が新語かどうかはわからないが、真に上手い言葉だと思う。あの反日デモの暴力や破壊活動に対して日本が抗議し謝罪を求めると「あれは愛国の行動だから―」とあっさり拒否される▼瀋陽総領事館の窓にはインク瓶まどが投げ込まれ館員の私有車の窓が割られたりの被害もある。こうした暴力を訴えても、李外相の返事は「中国に一切の責任はありません」で終わるのでは、何のための交渉なのかと?首を傾げてしまう。この前は北京の日本大使館の公用車がデモに傷つけられられてもいる。これに対して中国の公的な「陳謝」はない。あの原子力潜水艦の領海侵犯もそうだし、あの国では「謝罪」を忘れたらしい▼そのくせ靖国神社参拝が悪い―とかの余計な話には煩わしいほどにうるさい。これが「歴史問題」なのだそうだが、戦争で散った国民を靖国神社に祀り神として崇めるのは日本の常識なのであり、これにとやかく言われる筋は毛頭ない。日本の教科書も歴史を誤っているとかで非難する。お言葉ですが、この教科書は日本で使う物なのであり、余計なお節介と申すものです▼ともかく、中国はいささか「おかしい」としか申し上げられない。南シナ海や日本とも領土問題で揉めているが、これも中国側の主張には無理がある。あの反日運動は、国民の不満をそらすためだの冷めた見方もあるのだが、そんなお国の事情だけで「日本反対」では、困ってしまいます―日本は。(遯)

05/4/19