「教師を続けるには、もの凄いエネルギーが必要です。教師にやる気を出させてくれるのは、父兄や文協の協力です」とピラール・ド・スール日本語学校教師の渡辺久洋さんは、『聖南西地区日本語教育史』で訴える。
「日本語教育の重要性を文協会員全体に説き、日本語学校を盛り上げる。これは文協がやるべきであり、文協にしかできないことです」。現実は、小間使い的な雑用を次々に教師に押し付けてくる文協も多いだろう。
「日本語学校は金がかかる」と無関心な発言をする人もいる。じゃあ、日系人や文協の将来はどうあるべきか、と渡辺さんは問う。
彼はJICA青年ボランティアとして赴任した後、自主的に戻って教師を続けている。日本語教育や子どもたちへの情熱なくして、ありえない行為だ。〃協力と理解〃こそ、その情熱に報いる唯一の方法だろう。(深)
05/4/20