ホーム | 日系社会ニュース | 6月20日に大イベント=渡辺真知子さんコンサート=ロドリゲス農務大臣講演=百周年祭盛り上げ狙い 全伯主要日系団体招待へ

6月20日に大イベント=渡辺真知子さんコンサート=ロドリゲス農務大臣講演=百周年祭盛り上げ狙い 全伯主要日系団体招待へ

4月23日(土)

 日本の七〇~八〇年代を代表する女性実力派シンガーソングライター渡辺真知子さんが、移民百周年のために歌うことになりそうだ。二十日午後八時前から同祭典協会事務局で行われたイベント委員会(青木智栄子委員長)の初会合で、六月二十日に大イベントを企画していることが報告された。全伯の主要三十日系団体を招待してロドリゲス農務大臣の講演や祭典を説明するセミナーや、資金集めの豪華晩餐会などが予定されている。
 「誰が祭典協会理事長になろうが、私たちは百周年の準備を進めなくてはならない。今日の会議は、スーペルセントロ(日伯総合センター)とはまったく関係ない。誰が文協会長になろうと、全員が百周年に協力しなくてはならない」。同委員会のコーディネーターでもある小原彰総務委員長は力説する。
 集まった約三十人の協力者を前に、小原委員長はまず百周年の目的を説明。続いて、六月二十日に予定されているセミナーと晩餐会について報告した。
 セミナーの場所はホテル・ブルートゥリータワーズ・モルンビーのコンベンション・サロンで、希望者は誰でも参加可能。第一部は午後二時から始まり、ロドリゲス農務大臣、パウロ・アントニオ・スカッフ・サンパウロ工業連盟会長が講演する。
 次に協賛者表彰メダル授与も行われる。金額により、三千レアル以上、六千以上、一万以上、二万以上の四段階に分かれており、その時までに祭典協会に寄付した人に渡される。
 第二部では、百年祭の活動や事業全体に関する説明をする。当日は祭典協会が航空券とホテル代を負担して、全伯の主要日系三十団体を招待する。例えば汎アマゾニア日伯協会、西部アマゾン日伯協会、バイア日伯文化協会連合会、南マットグロッソ州日伯文化連合会、汎ソロカバ日伯連合文化協会、汎パウリスタ日伯文化協会連合会、ノロエステ連合日伯文化協会、パラナ日伯文化連合会、パラナ文化運動連盟などだ。
 同二十日夜八時からはサンパウロ市南部にある最新のイベント会場VILLA NOAH EMBRATELで、資金集めの豪華晩餐会を催す。入場料二百レアルで五百人に来てもらう予定。アトラクションとして、NHKの協力により有名歌手の渡辺真知子さんが来伯してくれるよう交渉中だという。
 渡辺さんの代表曲は「迷い道」(七七年)「かもめが翔んだ日」「ブルー」(七八年)などで、日本レコード大賞最優秀新人賞(七八年度)はじめ多数を受賞する有名歌手。印象的な歌詞と心に残るメロディーに加え、抜群の歌唱力を持つ。近年はジャズ・ラテン・エスニックなど様々な音楽を取り入れたライブ活動を精力的に行う。リオのカーニバルに行くなどブラジル音楽好きでも知られる。
 加えて、欧州での活動経験もあるブラジル人女性歌手Lica Seccatoさんも歌う。坂本エドワルド副委員長によれば、日本語も流暢で日本の歌も歌う。「日伯双方に焦点を当てる意味で二人に歌ってもらう」という。
 晩餐会の入場券は五月七日から同祭典協会事務局などで売り出される。
 これらの計画は五月六日の会議で正式に決定される。これ以外にも、十一月には若者向けに「お化けの夜」イベントなども企画中。なお当日は、谷広海文協会長候補、下本八郎元州議も招待されたが出席しなかった。