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東西南北

4月26日(火)

 裁判所が予算カットによる維持費不足のため、金融機関や伯銀など公立銀行の裁判所供託金を裁判所建物の保全費や家賃に費やしている。サンパウロ州地裁は訴訟件数の増加に伴う新裁判所の建設予定があったが、ノッサ・カイシャが二億八千万レアルを分割払いで負担する。連邦経済公庫はサンパウロ市内二十カ所にある連邦地裁の家賃を支払う。労働裁は伯銀が行員との間で合意協定を交わす際の供託金を家賃の支払いに回す。
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 リオ・グランデ・ド・スル州サンタ・カーザ・デ・ウルグアイアーナ市
で二十一日、夫婦ゲンカの末、夫(28)に射殺された妊婦七カ月の妻(25)の体内から赤ちゃんが無事取り出された。赤ちゃんは体重一キロ二二五グラム、容態はまだ不安定で、ほんの少しでも手術が遅れていれば助かる見込みはなかったという。八カ月前に結婚して以来、妻に暴力を振るっていたとみられる夫は警察に出頭、手入れの最中に銃が暴発したと供述した。
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 ミナス・ジェライス州ジョアン・モンレヴァーデ市の国道三八一号線で二十三日午前五時ごろ、バスが急カーブを曲がり切れず高さ四〇メートルの崖から転落し、乗客十人が死亡、二十三人が重軽傷を負った。乗客らの証言によると、運転手は現場に着く一〇〇キロ手前の町から制限を上回る異常なスピードでバスを走らせていたという。
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 保健省は二十五日、六十歳以上の高齢者を対象に風邪の無料予防注射キャンペーンを開始する。糖尿病や心臓疾患、肝炎、エイズ保菌者などの慢性持病者は、年齢に関係なく注射を受けられる。風邪では過去に、スペイン風邪(一八年)、アジア風邪(五七年)、香港風邪(六八年)などが流行した。どこから侵入するか分からない伝染性の風邪のブラジルへの上陸に当局は警戒している。