4月27日(水)
今年五十周年を迎えたコチア青年連絡協議会(高橋一水会長)は二十三日午前十一時半からリベルダーデ区の宮城県人会館で、今回初めてサンパウロ市在住者の親睦会を行った。四十人以上が集まり、九月に予定されている記念式典に向け機運を盛り上げた。
「僕は元々、協議会への反発が強かった。でも中に入って見ると、真剣にやっていることが分った」と二年前から関わるようになった芳賀七郎さんは、開会の挨拶で胸中を語った。サンパウロ市には同青年が三百人はいると推測されているが、実際の数字は不明だという。
続いて、高橋会長は「たくさん集まっていただき心強い」と語り、式典・記念誌・植林を三本柱とする五十周年記念事業について進行状況を説明し、協力を訴えた。
記念式典は九月十八日午前十時から、サンロッケ郡カルモ区にある文協の国士舘スポーツセンター内講堂で行われる。約四百人の参加を見込む。当日は記念碑の除幕式も予定する。「現在、小泉首相に揮毫をお願いしています」と高橋さんはいう。
「前夜祭として、国士舘でドンチャン騒ぎをしたい。遠くからもくる青年も多いはず。式典当日は何かと忙しくて、じっくり話しをする時間も少ないので」と肩のこらない交流を楽しみにしている様子。
五十周年を盛り上げるため、昨年から地方の青年を訪ねる親睦交流の旅を行っている。ブラジリア、パラナに続き、今回は六月三十日から五日間でリオ・ミナスを巡る。
三十日夜十時にリベルダーデ広場を出発し、よく七月一日朝からリオ市内観光した後、ノーヴァ・フリブルゴへ向かい同地の青年の農場を見学、親睦会。
二日はオウロ・プレット見学し、ベロ・オリゾンテ近くのベチンへ。三日は観光と農場見学。夕方は親睦会。車中伯で翌四日朝、サンパウロ市に戻る。
担当の坂東博之理事は「地方の青年との交流に奮ってご参加ください」と呼びかけた。費用は参加者数で頭割り。申し込みは同協議会事務局(11・3031・1123)まで。
記念誌編纂責任者の玉腰範義理事は、記念誌に掲載する実態調査のアンケートを呼びかけた。「我々にとって興味深い数字が出るはずです。また五十年を振り返った回想録を募集していますので、人生のエピソードを書いて贈ってください。ぜひご協力を」と語った。
記念誌にはそれ以外に、子弟の活動状況、支部活動状況、婦人部の活動、特殊技術をもった青年の紹介、デカセギの悲喜などが掲載される予定。
当日はコチア産組の移民係として青年の世話をした藤田繁さん(75)が姿を見せた。「第一次隊千五百人と二次隊最初の人々の世話をした。式典にもぜひ顔を出したい」。
その後、シュラスコを食べながら午後三時ごろまで歓談し、酒を酌み交わしながら親睦を深めた。