一九一五年四月二十四日は、アルメニア系移住者にとっては民族的に忘れがたい日だ。
トルコ政府はアルメニア人政治リーダーを、この日に大量殺害。これを虐殺開始日として記念日にした。以来、第一次大戦中から二二年頃までに大多数(百五十万人とも言われる)が虐殺され、その一部がブラジルに逃げのびた。
この日曜日二十四日、虐殺開始九十周年式典がサンパウロ市メトロのアルメニア駅下でも行われた。コムニダーデの教会三つが合同で執り行い、一千人以上が参列した。同駅のある地区を中心に市内には三万人の子孫がいる。
近くのPraca Armeniaには虐殺犠牲者追悼モニュメントMartires Armeniosがあり、そこでも祈りが捧げられた。
しかし、ここブラジルで彼らは、トルコ系移住者といがみ合う訳ではない。世界からサンパウロ市に集まった多民族の断片が、ここにも一つ。 (深)
05/4/27