5月3日(火)
二大労組主催のサンパウロ市メーデー大会は、有名歌手の出演もあり百九十万人が参加した。サンタナ区で開催された労組フォルサ・シンジカルの大会には百二十万人、パウリスタ大通りで開催された統一労組(CUT)の大会には七十万人が繰り出した。CUTの大統領再選に向けたキャンペーンに引き換え、シンジカルは最低賃金の倍増公約不履行や高金利政策など現政権の経済政策を非難した。
◎
九日間に渡ってインジオに拘束されていた連警捜査官四人が三十日朝、無事解放された。長引く拘束に救出作戦の強行検討など緊張が高まっていたが、ピント・ロライマ州知事とインジオが酋長と電話で交渉、拘束したインジオを逮捕しない条件で一件落着。
◎
結婚パーティー会場の駐車場内の車からCDプレーヤーを盗もうとしていた男二人が招待客の男性二人を射殺する事件が一日夜、カンピーナス市バクリー区の別荘で発生した。犯人の一人(20)は事件後、現場近くで逮捕、もう一人は逃走中。盗品を返すよう被害者らに取り押さえられそうになったため射殺したと犯人は供述した。
◎
サンパウロ市南部サントアマーロ区マリオ・ロペス・レオン通りで一日午前四時ごろ、車でコンサートから帰る途中のカップルが二人組の強盗に襲われて射殺、車を奪われた。犯行の詳しい状況は不明。
◎
アウキミンサンパウロ州知事は大統領選公認候補の選出に先立ち、所属党ブラジル社会民主党(PSDB)執行部へ党支援の意思表示を求めた。しかし、同知事が自信不足であれば、党全体への根回しも不足すると党執行部はみている。例えばセーラサンパウロ市長との間も、しっくり行っていないらしい。同党は、セーラサンパウロ市長選での熱の入れ方ほど、自分には肩入れをしていないと知事は不満のようだ。