日本人の誇り持てるように=岐阜県人会「寺子屋」教室に教材

5月3日(火)

 岐阜県人会(山田彦次会長)が昨年十一月から始めた「寺子屋教室」のための教材が岐阜県から国際室を通じて調達された。
 教材は外国人のための日本語の教科書、漢字の教科書、文法書、絵で見てわかるカードなど約三十万円相当。
 山田会長は「寺子屋教室」の目的は「日本語が上達して欲しいということが一番の目的ではない」と話す。日系人はブラジルで生まれて育つため、徐々に〝日本人〟としての誇りや存在感が薄れてきていると山田会長は考えている。それでは「一世移民がブラジルに来た意味がなくなる、日本人の持っていた良さを残したい」との想いから「寺子屋教室」を開設した。
 しかし、日本のことを教えるにはやはり日本語が必要。山田会長は「これをきっかけに、今すぐではなくても、将来、日本人としての誇りを持って生きて欲しい」と話す。
 「寺子屋教室」は第一および第三日曜日午後三時から開講。書道や折り紙も教えている。