5月4日(水)
理由は分からないがコーヒー相場と原油相場は不思議と連結している。原油が高騰するとコーヒーも高騰する。現在の原油暴騰は、投機筋のバブル形成という噂がある。しかし、原油関係者は投機説を否定。原油高騰の原因は、中国の原油需要にあるとしている。中国が、どこまで買いに入るのか見当がつかない。おそらく中国がアゴを出すまで買いつづけるなら、バレル当たり七十ドルという見方がある。それに連れてコーヒーも上がるらしい。
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中国の反日デモで、チャイナリスクとその分散が表面化した。そのためかブラジルのエタノールへの問い合わせが激増。サトウキビが二十四日にはトン当たり三十五レアル、昨年同月比で一六%値上がりした。米国の情報誌によると、中国の通商戦略は奥へ奥へと誘い込み出口をふさぐのが伝統的手法だという。中国商法は絶対本音を明かさないのが特徴。中国の動きや鳥インフルエンザ、インド洋周辺の地殻活動と、ブラジルにとって追い風が吹いていると報じている。
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日本向けエタノール輸出が動き出したようだ。フルラン産業開発相は二十日、エタノール生産に向けた設備投資のための資金捻出のため訪米した。同相はブラジルのエタノール生産企業代表のビアジ氏を同伴し、エタノールの説明会開催のため米国各州を行脚する。同相の構想はエタノール売り込みではなく、日本向けエタノール生産で出資者を募り、合弁会社を設立する計画。
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韓国政府がブラジル産ブロイラーの輸出を、サジアとペルジゴン、セアラ、フランゴスルの四社に許可した。輸出は五月三十一日から始まる。農務省は、さらに三十社のブロイラー企業へ輸出許可を出すよう韓国政府と交渉する。ブラジルは三月、昨年同月比二三・五%増の二十三万二千トンを輸出した。