GDPの25%、9市に集中=IBGE=生産の偏在明らかに=残り25%に5153都市=サンパウロ市は10%を占める
5月5日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】ブラジル地理統計院(IBGE)は三日、サンパウロ市を始め全国九都市に居住する、全人口の一五・二%に相当する市民が二〇〇二年に国内総生産(GDP)の二五%を占めたと発表した。IBGEは九九年から〇二年まで都市別GDPを調査、四分の一が偏在する現状を確認した。農産物では十四都市がGDPの五%を生産、そのうち十都市はサンパウロ州のかんきつ類生産だった。工業生産では九都市がGDPの二〇%を生産している。
九都市とは、サンパウロ、リオデジャネイロ、ブラジリア、マナウス、ベロ・オリゾンテ、ドュッケ・デ・カシーアス、クリチーバ、グアルーリョス、サンジョゼ・ドス・カンポスの各市。数では全国五千五百六十都市の〇・一六%に相当し、全人口の一五・二%が居住する。
サンパウロ市とリオの二大都市でGDPの一五・一%を生産、サンパウロ市だけでは一〇・四%となっている。調査で所得の偏在と不均衡な再分配が判明した。これは、生産が全地域へ行き渡らない結果とみられる。前回の調査では全人口の三三・三%を有する七十都市が、GDPの五〇%を担っていた。全域で生産の偏在傾向が伺える。
九九年の調査では、七都市がGDPの二五%を生産。そのうちサンパウロ市が一一・六%、リオが五・六%だった。九九年の調査以降の変化としては、ポルト・アレグレが圏外へ去り、ドュッケ・デ・カシーアスとグアルーリョス、サンジョゼ・ドス・カンポスの三市が入ってきた。
全体で見てGDPの七五%は四百七都市で生産された。残り二五%は五千百五十三都市の生産。富裕都市一〇%は、貧困都市五〇%の一九・九倍を生産。南東部の都市は、貧困都市の二九・八倍を生産。南部の都市は九九年に貧困都市の九・七倍から〇二年には九・二倍へ後退している。
マナウスは〇二年に二百三億レアル生産し、全国第四位へと飛躍、ベロ・オリゾンテ市を越えてサンパウロ市やリオ市、ブラジリアに次ぐ大生産都市となった。工業団地の拡張とウルクの天然ガス田からロイヤリティが入るためとみられる。
リオ州のドュッケ・デ・カシーアス市は、十五番目から六番目へ急進した。同市のGDPは九九年に七十八億レアルだったが、〇二年には百四十億レアルと七九・九%の伸びを見せた。しかし、都市のGDPが伸びても、市民の生活水準が向上したわけではない。
GDPを市民数で割った一人当たりの生産でみると、全国最高の二百七十三レアルとなるバイア州のサンフランシスコ・ド・コンデ市は、市民の四八・九%に水道が敷かれ、水洗便所になったのは〇一年だった。市民の平均所得は、男性で月三百七十レアル。
貧困都市のひとつ、パライーバ州内陸部のパラリ市は、忘れられた平和な町だ。医療も歯の治療も無料、事件など起きたことがない。街路にはゴミひとつ落ちていない。老人は、知らない間に死ぬ。同市の人口千五百人は家族同様。苗字はケイロスとオリベイラ、アイレスの三つ。同市を流通するお金は、最低賃金二百九十二カ月分の農村年金だけ。ぜいたくをいえばキリがないが、餓死した者はいない。