5月6日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙四月十四日】ブラジルで起業家と言われる個人経営者の数は千五百万人に上り、経済活動人口の一三・五%に当たる。国際調査機関が世界三十四カ国を対象に調査したもので、これによると、ブラジルはランキング七位となっている。
一位はペルーの四〇・三%、二位はウガンダの三一・六%、三位はエクアドルの二七・二%、この後順に、ヨルダン(一八・三%)、ニュージーランド(一四・七%)、アイスランド(一三・六%)、ブラジル、オーストラリア(一三・四%)、アルゼンチン(一二・八%)、アメリカ(一一・三%)となっている。最下位は日本の一・五%だった。
ランキングの上位国は、経済の不振や政情不安定から外資系企業が引き上げたり、国内企業の倒産などで働く場を失った労働者が起業せざるを得なかったとみられている。また日本の場合は、大手企業が多数あり、そこに就職することでリスクを冒してまで起業する必要がないと分析している。
ブラジルの経営者千五百万人のうち、男性は五五%、女性は四五%と女性パワーが台頭している。また必要に迫られて起業した人は四六%だが、計画性に乏しく多くが破たんをきたしている。逆に残りの五四%は市場調査などを行い経営は順調に推移している。また、大学卒もわずか一四%にとどまっている。関係者はブラジルでの会社経営は融資不足、高い税金、官僚主義のお役所仕事などから不適当だと指摘している。