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「百周年は箱物以外にも」=帰国控え結束を要請=石田総領事

5月12日(木)

 「二〇〇八年に相応しいプロジェクトを一致結束してあたってほしい」。一日付けで帰国命令を受けた石田仁宏サンパウロ総領事は十日、記者懇談会でコロニアに向けたメッセージを語った。帰国は六月三日の予定、一年八カ月の任期だった。
 「箱物だけが百周年ではありません。それ以外にも、相応しいものはいっぱいある」。外務省も皇族や政治家の来伯や大型美術展開催など、水面下で準備作業を進めているという。
 「制度的に、建物に予算をつけることは難しい」と繰り返す。すでにある建物に対し、技術協力や教師派遣、教材の援助をする方がやりやすいという。
 文協会長選挙に関しては「選挙をやること自体は悪いことではない。センター建設の賛否が問われたようだが、みなさんで良く話し合って総意を持ってやってほしい。日系コミュニティが結束してあたって欲しい」との考えを述べた。
 最後に「短い期間でしたが、充実したサンパウロ生活を送れた。日伯関係を盛り返す機運が出てきたことは、私自身嬉しく思います。より中身のある関係を作って欲しい」とした。
 次に着任する総領事が、実質的に〇八年祭典を準備する〃百年祭総領事〃になる。