5月13日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】男性の染髪が流行の兆しを見せている。単に白髪を黒く染める従来のものとは違い、年齢に合わせて好みの染料を使用して身だしなみを整える。家で容易に一人で染髪できることもあり、男のお洒落として生活に定着している。
関係筋によると、男の染髪は二〇〇三年には四〇%だったのが、昨年は五一%に達した。男性向け染料は大手だけで昨年九億レアルの売り上げを記録、中小企業を合わせると、十億レアル産業へと成長した。
これにともないシャンプーなどの関連商品も二十六億レアルの売り上げとなり、年間六%の増加を見せている。世界では染髪商品の市場は九十億ドル規模となっており、ブラジルでは大きな市場性があるとして各メーカーは増産や新製品に取り組んでいる。
国内の染髪商品は、アメリカ資本のウェラが二五%を占め、次いでフランス系のロレアルが一五%、同じくロレアル系列のガーニエルが一二%、そしてブラジル資本のエンベレゼが一〇・三%で健闘している。 染髪流行に一役買ったのがサッカー選手やアナウンサーらだ。先月、サンパウロ・クラブから日本のJ1ヴィッセル神戸の監督へ就任予定のレオン監督は、従来の染髪を止めて天然の白髪に戻した。日本のサポーターらは白髪に変身した同監督を見てびっくりしたに違いない。また、コリンチアンス、サンパウロ、サントスを渡り歩いたリカルジーニョは新チームに合流する度に染髪して話題を呼んだ。