選挙が終わって肩の荷下りて、電話ではなく、靴底を減らしての取材中、サ紙の『移民七十年記念特集』が目に止まった。
元皇太子夫妻の来伯がやはり、大きなトピックだが、ブラジル通で知られた黒沼ゆり子、毎日新聞の滝本道生編集委員、そして現役のサンパウロ州高裁判事だった渡部和夫の三氏による対談がある。
文協が話題に挙げられ、「ブラジル人を受け入れるオープンな存在であるべき」という滝本氏に呼応して、「だから、センター的なものが必要。パウリスタあたりに文協でも領事館でもないもの・・それは日本政府がやるべき」と渡部氏。
三十年近く経っても変わらないその主張が、今回の文協選挙に火をつけたといえる。
「建物の予算をつけるのは難しい」と記者会見で石田総領事。選挙が終わって一段落は記者だけではない。 (剛)
05/5/13