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東西南北

5月14日(土)

 フォンテレス検事総長は十二日、ジュカー社会保障相に対してもアマゾナス銀行の公金横領事件で捜査許可を最高裁へ申請した。同相は閉業状態にあった同相所有のフランゴノルテに同銀行から融資を取り付け、融資の担保に幽霊農場七カ所を入れた。監督官がフランゴノルテの閉業を確認した後に融資金は支払われ、誰が支払いを許可したのか追及される。
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 誘拐拉致されていたサッカー選手ルイス・ファビアーノの母親が十二日、六十二日ぶりに解放された。母親のサンドラさんは三月十一日にカンピーナス市で拉致された。密告電話で連絡を受けたソロカバ警察は、マイリンキの隠れ家を急襲し救出した。犯人らから身代金百万レアルを要求されたが、支払いはなかった。軍警が急襲したとき、見張りが一人いたが逃走した。
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 サンパウロ市南部ヴィラ・マリアーナ区のパウリスタ大学(Unip)歯学部研究センターで、「恐怖のカプセル」と呼ばれる新種の合成麻薬がサンパウロ市で初めて押収され、同学部の大学生と密売人、使用者の三人が逮捕された。この麻薬はエクスタシーと呼ばれる麻薬の三倍効果が持続し、価格は一錠三〇〇から五百レアルと非常に高価。今年に入り大学生百五十三人が麻薬所持で逮捕されている。
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 サンタカタリーナ州シャペコー市で十一日、二歳の男児が自動車の窓に首をはさまれて死亡。父親が遠隔操作で知らずに窓を閉めたとみて、警察は事故原因の確認を急いでいる。
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 ブラジルで七年ぶりに新種の野鳥が大サンパウロ市圏サレゾーポリス市の貯水池で発見された。ビクジーニョ・ド・ブレージョ・パウリスタと名付けられた鳥の科学名は未定。専門家は、湿地帯で植物が繁茂する環境が発見を困難にしてきたとみる。この野鳥は絶滅の危機にあるという。