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増加傾向の〃電撃離婚〃=10年で10倍、最短は31日間

5月17日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】サッカーのロナウド選手とダニエラ・シカレリのカップルの破局が話題になったが、国内で、結婚後一年以内で別れる、いわゆる電撃離婚がこの十年間で十倍になっている。ブラジル地理統計院(IBGE)によると、一年以内での破局は離婚全体の四・六七%にすぎないが、増加傾向にある。最も多いのは、二十年を過ぎてから銀婚式を迎える二十五年までの間だという。
 ロナウド選手はフランスの城を借り、二二〇万レアルの費用を掛けて披露宴を催して話題を呼んだが、結局新婚生活は八十六日間で終えんを迎えた。両人は一年間に満たない交際を経てのゴールインだったが、離婚の理由については明らかにしておらず、電撃離婚の最大の原因は「相手を知らなかった」ためとみられている。
 国内の最短破局は三十一日間。女性は三度目の結婚だった。一度目は十二年、二度目は十年で離婚。男性は初婚でいわばマザコンだった。結婚三日目で母親の家に行き、しばしば泊まって帰ってこない日が続いたという。女性は「今度結婚するときは相手を見てからにする」と、再婚に意欲満々だ。
 結婚カウンセラーによると、結婚相手を洋服か電気製品のように思うのが最近の風潮だという。破れたり故障したら、すぐ別なものに取り替えることで結婚の問題は解決すると考える人が増えている。