5月19日(木)
【ブラジリア支局】去る十四日、十五日の二日間、ブラジリア日本大使館講堂で、記録映像作家の岡村淳氏が九年の歳月を費やし完成させた大作『アマゾンの読経』の上映会が催された。五時間半にわたる長編であるため、二日に分け上映されたが、ほぼ満員の盛況だった。
内容は、日本海外移住家族会連合会の故藤川辰雄初代事務局長が、アマゾン川で無縁仏の巡礼供養中に謎の死を遂げた事件の真相に迫った記録映像であり、一貫して移民の視点からの製作が取材の基本になっている。
上映会には作者の岡村淳氏も同席し、夜の夕食会の席でも、真摯で派手なパフォーマンスを好まない、同氏の人柄は好感を持てるものであった。
この上映会は、今井真治弁護士が新聞で藤川さんの記事を読み感動を覚えたのがきっかけであり、その今井氏の話に、土、日曜日の開催にもかかわらず、理解を示した日本大使館、地元日本人会の協力があり実現した。