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高い駐車料が財布直撃=マイカー通勤者は月500R$の出費=サンパウロ市

5月20日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】車社会のサンパウロ市にあって、マイカー通勤者にとって高い駐車料が頭痛の種となっている。通勤や買い物、レジャーなど合わせて月四〇〇レアルから五〇〇レアルの出費を強いられている。
 これはガソリン代、税金、保険、罰金などよりはるかに高く、しかも毎月の経費となって車所有者の財布を直撃している。マイカー通勤者は職場近くの月決め駐車料が最低二〇〇レアル(屋根付きはさらに高い)、所用で出かけると一回一〇レアル、映画館やショッピングでも有料だ。それでも車の盗難や車体をぶつけられる危険性が高いため、路上駐車は避けて駐車場に入れる。サンパウロ州保安局によると、サンパウロ市内では毎日百十台の盗難があるという。
 駐車料が高いのは駐車場の絶対数が不足していることが原因となっている。とくに地価の高い都心部は、常に満車状態となっている。現在、市に登録されているのは八十三万台の駐車場、三万台の青空駐車(カルトン・アズール)、八十万台のガレージとなっている。これに対し、車の保有台数は五百六十万台で、過去五年間で一一・二%の伸びとなった。