5月21日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十日】郵便局汚職の調査を目的に国会で野党が議会調査委員会(CPI)の設置に動いている中、政府は設置阻止のため与党議員に圧力をかけたが甲斐なく、カリェイロス上院議長とカヴァウカンチ下院議長は十九日、来週二十五日にも設置の表決を行うことを決定した。
同日、下院では同CPIの設置要請書に署名した議員は二百二十人から二十七人に減少、上院では四十六人から四十九人に増加した。設置承認に必要な署名数はそれぞれ百七十一人と二十七人で、必要数を大きく上回っている。下院では自由党(PL)を中心に八人の議員が署名の撤回を決めたが、直後に三人が再び撤回を取り消した。上院で新たに署名した三人はPL党員で、与党労働者党(PT)の上院議員八人も署名している。
この結果を受けて、PTはCPI設置阻止が困難とみて、同CPIの重要役職をPT議員が押さえるよう、動き出した。同CPIは上下両院それぞれ三十人の議員から構成される。
一方下院では、カルドーゾ前政権時代の電力会社エレトロパウロ民営化をめぐる不正・汚職を調査するCPIでは政府が攻勢に回る番だと、政府に脅しをかけられたことに野党が反発、恐るるに足りずと郵便局汚職以外のCPI設置を求めた。下院議長は二十四日にも電力会社民営化を調査するCPIを設置すると発表した。