5月21日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】サンパウロ市中心部で十九日夜、露天商(カメロー)が、取締り中の市民警備員に抵抗して暴徒化し、応援に駆けつけた軍警と衝突したため現場は戦場の様相を呈した。
騒動が起きたのはヴィンテ・エ・クアトロ・デ・マイオ通り、バロン・デ・イタペチニンガ通り、イピランガ大通り、レプブリカ公園で、取締りを事前に察したカメローら三百人が集結した。午後七時、取締り隊が到着したヴィンテ・エ・クアトロ・デ・マイオ通りで、待ち構えていたカメローらが、石や棒、手製爆弾を投げつけて騒動が始まった。中には警官らにガソリンをばらまいて火をつけると脅す者もいた。
応援にかけつけた軍警らはガス弾で対抗。暴動は三時間半後に制圧され、カメロー三人が逮捕された。これにより警官四人が負傷、うち一人は鼻の骨を折って手術を受けた。
カメローと警官隊との確執は深く、衝突は恒例化されている。今月六日には中心部のアニャンガバウー広場で同様の騒ぎが発生している。