5月28日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】電力エネルギー会社の純益が今年第1・四半期で昨年同期比一四二%となり、高収益で推移している。コンサルタント会社のエコノマチカがサンパウロ証券取引所に上場している三十社を対象に調査したもので、今年三カ月間の平均利益は一六億五〇〇〇万レアルと、昨年同期の六億八一〇〇万レアルを大きく上回った。インフレを差し引いた実収入は一九〇億五〇〇〇万レアルで、金利や税金を含めた税込利益は四四億一〇〇〇万レアルと昨年比二一・七%の増加となった。
利益向上の原因は需要増もあるが、政府がインフレ率より高い値上げ幅を許容したことが最大の要因。ブラジル地理統計院(IBGE)が発表する広範囲消費者物価指数(IPCA)が昨年、七・六%だったのに対し、電力料金の値上げは平均一八%と倍以上となった。これによりそれまでの一時間メガワット当りの料金一六七・一五レアルから一九七・三五レアルへと値上げされた。
これに対し業界側はドル建債務の節減と、債務期限の延長の効果も原因となっているとの見方をしている。