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11県人会が節目の年=3知事が来伯予定=富山=最多80人の慶祝団迎え=約半数が式典見送り

2005年6月3日(金)

 創立七十五周年の福岡、同六十年の群馬をはじめ、今年は十一の県人会が節目の年を迎える。七月三十一日の佐賀県人会を皮切りに、六つの県人会が記念式典を開催。そのうち佐賀、秋田、富山の三県からは知事が来伯する予定だ。今年サンパウロ州との友好提携二十周年を迎える富山県は、石井隆一知事はじめ八十人の慶祝団がブラジルを訪れる。
 今年節目の年を迎える県人会は、秋田(四十五周年)、群馬(六十)、東京(四十)、神奈川(四十)富山(四十五)、大阪(四十)、兵庫(四十五)、奈良(四十五)、広島(五十)、福岡(七十五)、佐賀(五十)の十一都府県。現時点で秋田、群馬、富山、大阪、兵庫、佐賀の六県人会が記念式典開催を予定している。
 先頭を切るのは創立五十周年の佐賀県人会。古川康知事、県議会副議長をはじめ母県から約五十人の慶祝団を迎え、七月三十一日、県人会館で記念式典を開催する。
 八月七日には兵庫県人会の四十周年式典。県関係者のほか、例年十一月に実施される農業研修に参加する農業高校生二十人も時期を早めて来伯、式典に出席する。同県人会では現在、県費留学生、研修生四十周年記念誌の編集を進めている。このほか、今回の関係者来伯に合わせ、パラナ州と兵庫県の友好提携三十五周年記念式典が行われる予定だ。
 四十五周年を迎えた富山、秋田の両県人会は共に十月二十三日に式典を行う。富山県からは石井隆一知事はじめ八十人の慶祝団が来伯。サンパウロ州との友好親善協定締結二十周年記念式典もあわせて開かれる。二十周年を記念してサンパウロ州から富山県に親善視察団を招待する話も進んでいるという。
 秋田県からは寺田典城知事ほか、母県で南米にゆかりの人たちが組織する秋田南米交流会から慶祝団が来伯する。同県人会では四十五年記念誌と会員名簿を編纂中。また式典に合わせ、母県出身の功績者を取り上げたパネル展示など各種の記念事業を実施する。
 群馬県人会は八月二十八日に式典を実施する。母県からの来伯も予定されているが、詳細は現在調整中。大阪なにわ会では十月ごろを目途に式典を行う予定だ。
 奈良県人会は記念行事等の実施については現在のところ検討中。前会長による会館売却問題で揺れる神奈川県人会も、式典等の開催については不透明な状態だ。
 今年七十五周年を迎える福岡県人会は式典の開催を見送った。二〇〇三年に農業実習生の派遣休止をめぐって執行部が分裂した問題で、県人会内部のしこりが完全には解けていないことが影響しているようだ。母県にもその旨を伝達済み。ブラジルでの式典は見送ったが、今年はパラグアイ、アルゼンチン両国の県人会がそれぞれ四十周年、四十五周年を迎えるため、九月の式典にあわせブラジル側から慶祝団を派遣する意向だ。
 五十周年の広島県人会、四十周年の東京都友会はいずれも式典の開催を予定していない。東京都友会は主に財政的な事情から四十周年の式典開催を見送り。広島の場合、一昨年の新会館竣工の際に藤田雄山知事、県議一行が来伯していることもある。同県人会では、五十周年事業の一環として今年三月に文協で広島神楽公演を開催したほか、中国ブロック県人会青年部のスポーツ大会などを実施する予定だ。