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5月のインフレが低下=0・35%、燃料と食品が貢献

6月7日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙四日、五日】サンパウロ大学経済研究所(Fipe)は三日、五月の消費者物価指数(IPC)が〇・三五%と、昨年九月(〇・二一%)以来低いレベルを記録したと発表した。
 五月のIPCはFipeの予想である〇・四五%を下回り、四月の〇・八三%の半分以下と大幅な低下となった。また、サンパウロ州商業連盟(FCESP)の発表する小売物価指数(IPV)も四月の二・二六%に対し、五月は一・一〇%と大きく低下した。六月のIPCは〇・四〇%と予想されている。
 IPCを担当するFipeの職員ピシェッチ氏は、ガソリンと燃料アルコールの価格下落がIPCを〇・〇九ポイント引き下げたとみている。この他、四月に二・七〇%上昇した食料品価格が〇・〇九%の上昇に止まったこともIPC低下に貢献した。エコノミストのフェノーリオ氏は、IPC低下の理由としてドル安と、公共交通機関の料金、医療費、教育費の上昇が一息ついたこと、さらに消費の落ち込みを挙げた。
 先月三十一日にブラジル地理統計院(IBGE)は、今年第1・四半期の国内総生産(GDP)が前期比で〇・三%増と発表。政府筋によると、景気の減速が明らかになった同日、ルーラ大統領は「それで、いつ金利が下がるんだ? 下がるといつも言っておきながら、一度も下がったことがない」と、昨年九月以降上昇を続ける金利以外の方法でインフレを抑制するよう、パロッシ財務相に詰め寄ったという。
 同相は、インフレが今ようやく収まり始めたので、金利上昇も止まるにちがいないと説明したとされる。同相は今週にも資産暫定令や大衆消費商品の減税について検討を始める予定だ。