6月7日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙五日】昨年十月の地方統一選挙から八カ月経った現在、全国五千五百六十二都市のうち百十四都市で市長が決まっていないという、世界でも類を見ない事実が明るみとなった。
この市長らは選挙裁判所により選挙違反で無効を宣告されたもので、控訴して係争中のもの。判決が出るまで市長不在となり、市会議長が仮市長となっている。再審で違反が立証されると再選挙となるが、すでに二十一市で実施された。
裁判所には二千件を超える選挙違反の告発があり、その審査に追われ判決が遅くなっている。選挙違反の主なものは公金運用、公共品の乱用、禁止された集会への参加、買収が挙げられるが、なかでも買収の立件に時間がかかるという。
無効宣告は十五州にまたがり、サンパウロ州州が四十二市で最も多く、次いでマット・グロッソ州の十四市、リオ・グランデ・ド・スル州とリオ・グランデ・ド・ノルテ州はともに九市で、リオデジャネイロ州が七市と続いている。