6月10日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】ブラジルで十二歳までの児童の一三%が、麻薬やシンナーなどの薬物を使用した経験があり、七%が喫煙経験者というショッキングな事実が明らかになった。
国家麻薬対策局が全国の四万八千百五十五人の学生を対象に調査したもので、アルコール飲料も薬物と同様に健康を害するとして調査項目に含まれた。それによると十歳から十二歳までに飲酒を始めた児童が四一%、十八歳までは八一%に達した。また飲酒回数は一カ月に最低六回と答えたのが一一・七%で、二十回以上は六・七%に達した。
シンナーなどの溶剤吸引は一五・五%で、そのうち一四%は過去一年以内に使用したという。シンナー遊びでブラジルは二十四カ国の比較調査でトップになっている。一度は経験したことがあるとの答えは二二・六%。ウルグアイは一三・五%、チリは一九・八%だった。
タバコやアルコール飲料と同様、容易に溶剤を入手できるのが原因となっている。これらを使用し始めるのが平均十二歳で、学校が舞台となっている。麻薬などの使用は少し遅れて平均十四歳となっている。
調査対象のうち、一度は薬物を使用したという五四・四%は落第・留年で通常より一年遅れで、半数以上は不登校となっていた。