6月10日(金)
救済会(左近寿一会長)が、グアルーリョス市の憩の園で実施してきた在宅介護の講習会が八日、最終日を迎えた。修了式が同日午後、同園で開かれ、受講者二十九人にセルティフィカードが渡された。
宮坂国人財団が資金援助。〇〇年から半年に一度、実施している。十回目になる今回は、申し込み者数が八十人を超えた。高齢者福祉についての認識が、地域に広がってきている。施設を一般に知ってもらうことで、防犯につなげようという狙いも効果を上げてきているようだ。
受講者の九割が、施設や家庭で実際に介護に当たっている。コーディネーターの中川クララさんは「講義を受ける前と後では、お年寄りの扱いが全然違います」と自信を示す。
前回まで授業数は、全十回だった。「栄養」を充実させようと、今回から二つ増やして全十二回にした。中川さんは「みんなに意見を求めたところ、高齢者向けの食事について知識が足りないことが分かった。左近会長から提案がありました」と、可能な限り要望も取り入れていく姿勢だ。
修了式で、受講者はシニアダンスを披露。成果を確かめ合った。左近会長は「ここで学んだものを、それぞれの場に持ち帰って生かしてください」と励ました。
エジカルロス・デ・ジェズスさん(36)は「一番学んだのは、高齢者に敬意を払うということ。介護の仕事に、興味があります」と喜んでいた。式には、同市保健局を代表。アイデー・バレット・アギアール・シルバさん(看護婦)が出席した。