6月11日(土)
日伯文化連盟(槙尾照夫理事長)は、六月から開始した南米で初めてのインターネットによる「オン・ライン日本語コース」の発表を、九日午後二時半から同連盟ビルで行った。同コースは「日常会話」を中心に、発音、文法などを練習できる。月に支払う授業料は通常の日本語コースの半分。主に在日ブラジル人や、州外に住む人のために開設された。
内容は同連盟の日本語コースで使用しているテキスト「ジャポネース・ド・ジア・ア・ジア」をもとに作成。サイト制作会社「peakperfoemance」が協力し、イラスト、写真、動画などが豊富で、楽しく学べるようになっている。
しかし、主に内容制作に携わったのは、十二人の教師から選ばれた内田エリザさん、加藤恵リジアさん、鍋田麻美ジャケリネさん、橋本リカさんの四人。「二年前からこのコースを開講するために準備していたが、実際制作をしたのは二カ月前から。南米で初めてだし、他に例がなかった。しかも短期間だったから大変だった」と話す。
授業は二十課あり、四人で五課ずつ担当している。時間は決められておらず、いつでも自由に課を選択してもよいが、アクセス数は各授業四回に限られている。加藤さんは「教室で直接教えるのとは違い、インターネット上は一方的だから難しかった」と振り返る。そのため、質問などの教師とのやり取りはメールで行う。
また、教科書が手元にない人のために、全画面ダウンロード可能にするなどの工夫がされている。その他、書道や着物、和食、武道、折り紙など日本文化を紹介するコーナーも設けている。
「まだまだ始まったばかり。これから、州外に住んでいて授業に通えない人にどんどん利用して欲しい。出稼ぎで日本にいるブラジル人にも利用してもらって、早く日本に馴染んでくれたら嬉しい」と槙尾会長は抱負を語った。
アクセスは同連盟のホームページwww.aliancacultural.org.brからオンラインコースへ。