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年金受給者の再登録検討=2300万人対象、年内にも

6月14日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】社会保障院(INSS)は現在の年金受給者二千三百万人を対象に、再登録を年内に行う意向で具体的検討を開始した。
 受給者の身許と住所などを確認するもので、これにより支払いのスピード化や不正受給などの犯罪を防止するのが目的。以前にも高齢者の再登録を実施したが、長い待ち時間と歩道にまで溢れた行列が問題視されて途中で中止され、当時の社会保障相が解任されるという経緯があったため、今回は合理的な方法を検討している。
 再登録は年金を受取る銀行で行われることになり、銀行内には専門のコーナーが設けられ、待ち時間を少なくするとしている。このほか郵送での受取りや代理人受取り(本人が動けないため)の場合の再登録の方法など課題が山積されている。さらにデータ機能を充実させることで、現在の応対の悪さを改善したいとしている。
 これにより、一つの方法として指紋を登録することも検討している。現在は名前で処理されているが、同姓同名が多く、その場合は母親の名前別で見分けている。それでも母親が同姓同名もあり、さらに身分証明番号も照合する。指紋だと本人の見分けができるとともに不正受給なども防止できるという。