6月14日(火)
広範囲消費者物価指数(IPCA)は五月に〇・四九%と、四月の〇・八七%から大きく低下し、金融市場関係者の予想(〇・五四%)をも下回った。GDPの成長減速もあり、基本金利の上昇歯止めへの期待が高まっている。しかし一―五月の同指数は三・一八%で、政府目標の五・五%の半分を上回っており、今月の通貨政策委員会の判断が注目される。
◎
年金を担保とする民間銀行融資の金利が二・八%以上に引き上げられた。これは労組が設定した金利限度を超える。社会保障院の統計では、〇四年九月から〇五年五月までに年金生活者三百万人が、六十八億レアルの融資を受けたという。
◎
ミナス・ジェライス州ジュイース・デ・フォーラ市の刑務所で十一日午後、服役者らが暴動を起こし、面会者を含む二十人を人質に十二日時点で立てこもり続けている。十一日にはアラゴアス州マセイオー市でも暴動が四時間に渡って続き、受刑者二人が死亡、十二人がケガを負った。
◎
空き巣泥棒で逮捕されたイニアーニ容疑者(19)に、キスを装い口移しで大麻三・五グラムを渡そうとした少女(16)が七日、サンパウロ州ペナーポリス市の裁判所前で同容疑者を護衛していた警察に捕まった。麻薬常用者の同容疑者は未成年者堕落と麻薬密売の罪で再起訴され、少女は更生施設に送られる。
◎
サンパウロ市内の幹線道路五十九カ所に設置されたスピード違反取締りカメラが、二〇〇四年十月から八カ月にわたって機能停止していたことが判明した。一般乗用車によるバス専用車線への浸入が、常習化していたのを取り締まっていなかった。現市政になって六カ月、カメラで撮影され、罰金を支払わされた自動車はまだ一台もない。