6月17日(金)
ブラジル老人クラブ連合会(重岡康人会長)がフェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り、七月十五、十六、十七日、州農務局展示場で開催)の期間中、県連の協力を得て、同連合会のブースで外国人登録の切り替え手続きをサポートする。手数料の支払いに必要な書類を、コンピューターで取り出すなど便宜を図る予定。今後、具体的な内容を煮詰めていく。
連邦法令(九七年)により、六十歳以上と身体障害者は更新手続きの必要がないとされる。老ク連の会員の多くは六十歳以上で、同法の条件を満たす。しかし、「海外旅行や日本に里帰りした時に、当局に咎(とが)められたら困る」と懸念する声が少なからず上がっているそうだ。
事務局によると、手数料の支払いに必要な用紙はこれまで、文房具店で手に入れることが出来た。今回から、インターネットで取り出さなければならない。コンピューターの使用可能な環境にない人もいる。
県連の事業に協力している弁護士、ヤノ・ユリエさんに相談を持ちかけたところ、快諾してくれた。フェスティバルの会場内に、ブラジル銀行のATM(自動現金預け払い機)がある。コンピューターを持ち込むことで、手数料の支払いまで済ませられる。
ただ、身分証明書の期限が切れるのは、多くが年末から年始にかけて。七月に手数料を納めて受け付けてもらえるのかという問題が残っており、確認作業もしなければならないという。
外国人登録の切り替え手続きのうち、どの過程までを老ク連がサポートできるかは今後、ヤノ弁護士と話し合いで調整する。「最後まで、面倒をみられればコロニアの役に立つことが出来るはず」と最大限の努力を払う姿勢だ。
サンパウロ日伯援護協会(酒井清一会長)も、沖縄県人会(与儀照雄会長)などと共催。一括手続きの準備を進めている。「その後の調べで、六十歳以上でも切り替えが必要。ただ、手数料がいらないだけです」と見解を示している。