6月18日(土)
リベルダーデ広場にあるメトロの排気塔の撤去作業が十五日開始された。景観を良くし、地域活動が可能なエリアの拡張が目的だ。
プロジェクトは建築家の大竹ルイさんによるもの。リベルダーデ文化福祉協会(ACAL、池崎博文会長)を中心とした推進メンバーは、交番の建設と不法な屋台の撤去も予定する。
作業は三、四カ月かかり、九月には完全に終了する見通し。
サンパウロ市議会のウィリアム・ウー市議(PSDB)は「昔からの夢を実現するときがきた。今までいつも、もっと美しく活気のある広場をイメージしていた」と着工を祝福した。
舗装の張替えなども含むリベルダーデ広場の再生事業には、ウー議員の働きかけで市議会が四十万レアル近い出資を許可した。
だが一時は、排気塔撤去に関しては、州政府との間で四年間にわたる対立もあった。
ウー市議は「サンパウロ州交通局のリカルド・オオタ事務局補佐官を通して、ジュランジール・フェルナンデス局長が手を貸してくれなければ、うまくいかなかった」とし、「リベルダーデ通りから歴史遺産であるセー広場とエンフォルカドス教会までの眺めを塔が妨いでしまうことは、リベルダーデ広場再生計画の基本的問題になっていました」と撤去の理由を説明した。
以前は空気が吹き込むものと排気するものと高い塔が二つ必要だったが、アメリカからの専門家の指導もあり、単純な解決方法が指示された。
ACALの池崎会長は「リベルダーデ広場を広く、きれいにする計画は正に願っていたこと。空いたスペースに敷石を置くことができ、行事のための場所がもっととれるようになる」と、喜びを語った。
池崎会長は、日本の交番をモデルに、東洋人街の雰囲気を残したまま、公衆トイレや救急車の駐車場、交通施設、観光案内所などの青写真も思い描く。「市または政府が融資してくれたら非常に喜ばしいのだがね」。
ACAL関係者によると七月二、三日に予定されている七夕祭りの会場にあることを心配していたが、当日は工事部分に囲みをするという。