新官房長官にロウセフ鉱動相=政治路線、変更へ=官僚による管理を強化=元ゲリラ、「鉄の女」にかかる期待
6月21日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十八日】ルーラ大統領は十七日、ジルセウ元官房長官の後任としてジウマ・ロウセフ鉱山動力相に就任を要請し、受理された。政府は省庁の一丸体制を誇示するため、前政権の官僚による管理政治形態を取り入れ、「鉄の女」との異名を取る鉱動相を起用した。新官房長官は、大統領の要請により「管理特殊部隊」を組織し、休眠状態の政府プロジェクトに活を入れる。官民合同計画(PPPs)についても、新官房長官の活躍が期待される。
ジウマ・ロウセフ新官房長官の横顔は、秘密組織VARパルマレスの元女子ゲリラで前官房長官と元ゲリラの点で共通する。新長官は一九七〇年一月十六日に拘束され、七二年まで政治犯として呻吟した。二十二日間にわたり昼夜拷問され、焼きの入り方は尋常ではない。
ベロ・オリゾンテ市出身。軍政が始まった六四年、学生時代に武力革命前線へ参加した。金庫破りの名人で知られ、アデマール・デ・バーロス元サンパウロ州知事の愛人と、政治警察の報告書には記載されている。七二年に釈放され、七四年リオ・グランデ・ド・スル州へ移り、経済学科を卒業した。七九年、特赦により政治活動へ復帰。八六年に同州の財務長官に就任した。
国家原油庁の新長官就任式に出席した鉱動相は、前長官の政治畑出身と違い官僚畑を歩んできたことによる政治手法の違いを示唆した。新長官の就任により、大統領の政治路線に変更があると注目されている。新長官の路線を踏襲すればレベロ政調会長の担当分野を侵食するので、クーニャ元下院議長の政調会長起用が浮上してくる。
官房室は前長官によって縄張りが拡大され、新長官の就任でさらに広がるようだ。レベロ政調会長の担当分野が廃止され、官房室へ統合されるらしい。前長官時代に官房室は官房次官と審議官、補佐官の大所帯で、失脚した公社の管理職の吹きだまりであった。
政調会長室の廃止と省庁の次官数削減で部署を奪われた職員は、官房室へ一挙になだれ込む。政調会長室の管理職だけで現在、九十人もいて、七五〇〇レアル以下月給を取っている。大統領府の配下にある水産省や人種偏見省、婦人保護省なども、実際は官房室の世話になっている。
大統領はコスタ保健相とドゥットラ都市計画相を更迭、ブラジル民主運動党(PMDB)へ大臣の席を与えることで連立の強化を検討している。しかし、労働者党(PT)所属の州知事七人と反主流派が、PMDBへの譲歩に反対している。
最高裁の喚問を控えているメイレーレス中央銀行総裁とジュカー社会保障相の処遇も懸案にある。違法送金と公金横領は、いささか複雑とされる。後任人事と経済情勢への影響を政府が懸念する一方で、中銀総裁は次期ゴイアス州知事選へ闘志を燃やしている。
パロッシ財務相の後任にポン・デ・アスーカル代表のアビリオ・ジニス氏の名前が挙がっている。同氏は経済開発審議会メンバーに、役不足だとして不満を抱いていた。