6月21日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】メルコスル加盟四カ国は、メルコスル市場圏内で運用するための国際援助基金をたち上げることを決定した。十九日にパラグアイのアスンシオンで開かれた第二十八回定期総会で取り決められたもので、年間一億ドルが積み立てられる。
基金は社会福祉以外に、国際競争に立ち向かえる経済基盤の確立を狙いとしたもので、発展途上にあるパラグアイとウルグアイへの支援を目的としている。EU圏内でドイツやフランスなどの先進国がスペイン、ポルトガル、ギリシアなど発展途上国を援助しているのに習ったもので、ブラジルとアルゼンチンが両国を支援して経済格差を縮め、メルコスルの体制強化を図る。
基金はブラジルが七〇%、アルゼンチンが二七%、ウルグアイが二%、パラグアイが一%供出する。資金運用はパラグアイが三六%、ウルグアイが二四%とし、残り四〇%を必要に応じブラジルとアルゼンチンが運用する。