6月25日(土)
援協の巡回診療班は、奥地だけでなく、サンパウロ市内でも実施される。いつも多額の寄付をしてくれる団体の所在地域などは、対象になりやすいようだ。一方で、実施しても受診者が少ない地方は、打ち切りとか規模縮小の可能性が生じる。診療班としては、効率よくやりたい。医師団が手持ち無沙汰になるようなところは行き甲斐がない。また、高齢者が診察を受けるための外出もままにならない、とか医師団の日本語がどうの、とか抱える問題は多い。
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サッカーのコンフェデレーション杯でブラジルと引き分けた日本代表を賞賛する報道が多い中、辛口コメンテーターとしてしられる日系二世のセルジオ越後氏は「なんとも中途半端な終わり方だ。これなら惨敗した方が今後のためになった」と手厳しい評論を二十四日付け日刊スポーツに掲載した。「ブラジルがゴールを狙う時は、常に正確なパスと速さで日本の守りを崩していた。いつでも得点できるという余裕さえあった。日本はとどめを刺されなかったために同点にできたが、力の差は大きい」。このような目の肥えた評論こそ、〃サッカー後進国〃日本には必要か。
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一昨年コチア市にオープンした南米最大の寺院、台湾系佛光山如来寺(ZU―LAI)が週末の観光名所になっている。サンパウロ市から三十三キロ、月間一万人の来場があるという。いま、ブッダがちょっとしたブームだ。ヴィラ・オリンピア区のディスコ内には大きな仏像の模型が鎮座し、人気女優フェルナンダ・トーレス主演の演劇の題にもブッダの名が。「日系のお寺もこの波に乗って信者獲得に励まなくちゃね」。知人の日本人僧侶にそうアドバイスしたら、「ほっとけ(仏)」の一言。