6月28日(火)
実力で勝ち取ったムンジアルへの出場権。去る十八日に行われたパウリスタ柔術大会で若山達也さん(26)が「青帯」の部で見事、準優勝し、サンパウロ代表としてムンジアルへ出場することが決まった。今まではムンジアルに「まだブラジルに来て日が浅い」という理由から外国人枠での出場だった。しかし、今年はそれに甘んじることなく自身の力で勝ち進むことを決意し、大会に臨んだ。
若山さんは「これがラストチャンス」と自分に言い聞かせ、この日のために練習してきた。前日は高熱が出るなど試合に出られるかわからない程だった。当日も体調が優れないにもかかわらず、一試合目、二試合目と快調に勝ち進んだ。ムンジアルに出場するには四試合をし、優勝もしくは準優勝することが条件。そのため、三試合目の試合に全てが懸かっていた。
しかし「すごく焦った」というようにポイントを先取したのは敵手だった。だが、相手が疲れてきている様子が見え、「いける」と思ったそう。そこから一気に逆転し、この時点でムンジアルへの出場が決定した。
決勝戦も最後まで粘り、同点で試合終了となったが、結果は判定負けとなった。
「一位で世界大会に出られたらもっとよかった」と話したが、「外国人枠でなく出場できることが嬉しい」と笑顔を見せた。
「一位じゃないと意味が無い。ムンジアルの一回戦で強い相手と当たってもいつかは当たる相手。だから、出場者の中で一番強ければいい」と話す若山さん。ムンジアルでの優勝、「青帯」の上の「紫帯」獲得へ向けて今日も練習に励む。