6月28日(火)
コロニア芸能祭に先だって行われた白寿者表彰式。出席することはなかったが、最後の笠戸丸移民、中川トミさんや人文研の河合武夫さんもその名を連ねた。式の最後に謝辞を述べた森広登さんの声の張りに加え、泣き笑いあるその内容にみな感心。実は別の白寿者が予定されていたが、式直前に辞退。急遽、森さんが受けたと聞いて、記者は二度ビックリ。今回表彰されたみなさん、本当におめでとうございます。
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ブラジル日本語センターで、かつて使っていた管理人室の改築が行われている。谷広海理事長によると、日伯大学(仮称)の連絡事務所になるらしい。専門の職員も現在募集中だそう。同センターが日伯大学建設を検討するための場所を提供することは、組織内で了承されている。理論や目的などを記載した叩き台も、ほぼ完成した。百周年までに、何らかのメドをつけたいという。「センターから、日伯大学が飛び立っていくのが夢です」と谷理事長。
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北パラナ地方の開拓事情にくわしい沼田信一さん(ロンドリーナ)が「移民の日」祝賀はいつごろから、行われていたか、最近調べてみたそうだ。同地方では、一九三三年であることが判った。この年は「日本移民二十五周年」だ。四月に在住者の集会を氏原彦馬氏宅で開催、日本人会館の建設を決定、多方面の協力を得て建設は成り、「六月十八日」に落成式を祝った、とある。この日は、笠戸丸着港の日なので、それが意識されたのだろう、と。