ヴァレーリオ氏が裏金捻出=現政権以前から=下議などと頻繁に接触=会合前に首都まで現金空輸
6月30日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】広告会社SMPBのフェルナンダ・カリーナ・ソマジオ秘書が二十八日、ヴァレーリオ氏は現政権以前から違法手段により裏金の捻出を行っていたと下院倫理委員会で証言した。同経営者は思想や党綱領には無関心で、どの政権でも政府要人の権限を悪用し、求めに応じて裏金調達を行っていたという。銀行からの預金引き出しは常に政府首脳部との会合前日に行い、ルラル銀行差し向けのチャーター機で現金を首都へ運び、仕分け作業を行っていたと同秘書は証言した。
SMPBの経営者ヴァレーリオ氏は、下議の大部分と上議の一部からなる政治家とのコネクションを誇示し、ひんぱんに接触していたと同秘書は証言した。接触した政治家の中にはネーヴェス・ミナス・ジェライス州知事もいた。知事秘書室は、同氏が二〇〇三年七月二十一日にSMPBの滞納税が財務局へ報告される前に、知事の力で免除するよう陳情を行ったと発表した。
同氏は労働者党(PT)政権に取り入った後、ペレイラPT事務局長やソアレスPT財務担当などと主に接触した。官房室とは五回アポを取ったが代理が応対し、ジルセウ前官房長官とは電話で接触したらしい。喚問された秘書は、疑惑関与者との直接対面にも応じることを承諾した。
同氏と、PT事務局長と財務担当との接触は、首都のブルートゥリー・ホテルで行われた。同秘書と同僚はグランヴィタル・ホテルに待機詰めで終日、現金の仕分け作業を行った。同秘書は、裏金配布については一切知らないという。
ヴァレーリオ氏がソアレス財務担当の選挙立候補の打ち合わせのため前官房長官を訪ねたが、ジェノイーノPT党首が代わって応対したと述べた。官房室秘書は、裏金について一切関知していないので、議会調査委員会(CPI)による疑惑解明を期待するとしている。
一方、連邦警察は三日間にわたりヴァレーリオ氏の事務所を家宅捜索したが、牧牛購入の証拠は発見できなかった。同氏は二千九〇万レアルの使途と出所について二十九日、連警で説明を求められる。使途不明金は裏金配布へつながるのか。ヴァレーリオ氏は現政権のPCファリアなのか。解明が待たれている。
辞任以来沈黙を守っていたジルセウ下議が、開口一番「私は不死鳥。私には私と私の人格という二人の自分が存在する」と述べた。同下議の人生は修羅場の連続であり、振り出しに戻って巻き返し作戦に出ると宣言した。辞任後、言葉に表現できない苦汁をなめる日々で悶々し、二人の自分が苦しんだという。
特にソアレス財務担当は、告発が原因で身内に不幸が及び同下議が憂慮した。ペレイラ事務局長も財務担当ほどではないが、苦痛の日々を送っていると下議は同志の心情を慮かっている。ジェノイーノPT党首は性格がセンチメンタルなタイプで、この試練に耐えられるかどうか心配だという。下議にとって分身のような存在だ。
調査はCPIと監査委員会、倫理委員会などで、政府の干渉を受けずに平行審理で行われるが、下議は心の準備ができたとしている。