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エジーニョを堅牢に移送=敵対組織が死の宣告=罪の報いは受けるべきとペレー

6月30日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】サッカーの王様ペレーの長男で、麻薬組織の幹部として逮捕されたエジーニョ被告が二十八日、プレジデンテ・ベルナルデス市の刑務所に身柄を移された。同刑務所は全国一警備が堅固であることで知られ、各地の刑務所で入所を拒否された凶悪犯が一堂に集まっている。
 エジーニョ被告は凶悪犯とはみなされていないが、敵対組織の首都第一コマンド(PCC)から死の宣告を受けていることから、身の安全を保証する意味で同刑務所に収容された。六日に逮捕されて以来このかた、麻薬取締捜査課の古いソファーで寝起きしていた。同時に逮捕された組織の首領ナウジーニョ被告が二カ所の一般刑務所に収容されたが、PCCの服役者らが殺害を企て暴動を起こしたことで、ナウジーニョ容疑者もベルナルデス刑務所に収監されている。このため当局はエジーニョ被告にも同様の措置を取った。
 いったん同刑務所に収容されたら、ほかの凶悪犯同様、特別監視の扱いを受ける。百八十日間は、テレビもラジオもない独房で外界としゃ断され、会話も一切ない。日光浴は手錠をかけたまま一日一時間で週四回、行き来にはその都度身体検査が行われ、警備員と警察犬がつきっきりとなる。妻子との面会は許されず、弁護士とは距離をおいてしか話ができない。エジーニョ被告の弁護団はこれに対し、行き過ぎだと抗議するとともに、保釈の申請を行った。
 いっぽうサッカーコンフェデ杯のブラジル対アルゼンチンの決勝観戦のためドイツを訪問しているペレーは記者団に対し、罪を犯した者は、当然そのツケを払うべきだと語った。また正当な裁判を期待しているとし、エジーニョとは二十六日に電話で話し、法の裁きを受けて更生するように諭したことを明らかにした。さらにペレーの息子だからと特別な扱いはしてもらいたくないと強調した。