6月30日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】ブラジル民主運動党(PMDB)の幹部らは二十七日未明、カリェイロス上院議長公邸で会合を開き、ジュカー社会保障相とオリヴェイラ通信相が辞任する代わりに、同党から新たに四人を入閣させることを決定した。
同党の新政権派は、ルーラ大統領が提案した「政権基盤強化計画」を受け入れ、上下両院での同党の政府支持を約束した。同党の政権内での存在が大きいほど、経済部門や世論に対して現政権の運営能力を強く訴えることができ、政治危機の中、政治のプロとしての態度を示すべきだと幹部らは考えている。連立強化をめぐる同党下議の会合は不調に終わったが、幹部らは下議八十五人のうち八十人の支持を、署名を取り付けて文書化し、大統領に提出することにした。
PMDBを懐柔するための政府の省庁改革案として、オリヴェイラ通信相の辞任に伴う通信省の庁への変更、国家統合省と自治省を統合したインフラ省の創設などがある。こうした中、PMDBは社会保障相と保健相のポストを得るとみられる。ジュカー社会保障相の辞任は、同相の辞任を求めていたPT内の圧力を和らげるという意味で、大統領へのお土産となる。また鉱山エネルギー相にはサルネイ上議がシラス・ロンド電力公社総裁を指名する運びとなった。