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生活面で悲観広がる=高まる失業への恐怖

6月30日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】今年後半に向けて、生活向上への期待感が薄れ、悲観的見方が広まっていることが、調査で明らかになった。
 全国工業連盟が定期的に行っている調査で、一九九七年十月に行われた調査を一〇〇とした基準で、消費関連で様々な観点から消費向上期待指数(INEC)として算出しているもの。それによると、六月は一〇〇・二四となり三月の一〇一・五八より一・三ポイント低下、不安が増大している結果となった。
 三月の時点で生活の満足度、消費、失業問題などで最良と答えたのが一九%だったが、六月では一五%に下がった。逆に「最悪」が四%から五%へと上昇した。収入増への期待度は一〇六・三三から一〇〇・七七へと五・二ポイント下げた。しかしこの指数は昨年同月と大差なく、期待度は変わらないことを位置づけた。失業への恐怖感は三月の三五%から三八%へと上昇、逆に失業の心配がないとしたのは二九%から二七%へと低下した。反面、今年の後半にかけて物価が安くなることで、購買意欲が高まるとしたのが三月を上回った。