サンパウロ市の外れから先日、タクシーを拾ってグアルーリョス市に行った。事前に、運転手に通りの名を告げると知らなかったので、簡単な地図を渡した。
目的地に着くと、メーターは五十レアルを指していた。さらに、二十レアルを要求された。「市を跨ぐと別料金です」。タクシーをほとんど利用しないので、つい騙されていると思い込んだ。
「そんなの聞いていないよ」とごねれば、「お前が質問しなかったからだ」と運転手。「上乗せして払わないよ」と言えば、「ここはファベーラの中で危険だろう」。
埒が明きそうになかったので、六十レアルで手を打つことに。両者痛み分けと、相手が切り出したからだ。四割増しが相場かどうかは別にして、市によって料金が違うので市外は別料金だと後になって知った。勉強不足を思って、溜息が出た。 (古)
05/6/30