7月2日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙一日】ウルグアイ政府の協力のもと、連邦警察は三十日、連邦国税庁、連邦検察庁と合同で、マネーロンダリング(資金洗浄)、不正送金、脱税、公文書偽造を行っていた疑いで税務コンサルタントの事務所(サンパウロ市)などを摘発、経営者のジョゼ―・オリヴェイラ・ネーヴェスほか弁護士ら二十四人を逮捕した。
「モンテ・エデン作戦」と名付けられ、捜査官五百人を動員した摘発はサンパウロ州を始めリオデジャネイロ州など七州で展開された。連警によると、マネーロンダリングには燃料、繊維、プラスチック、情報、農業部門の企業四十社が関与し、二〇〇四年に一億五〇〇〇万レアルを脱税していたという。
資産隠しは一〇万レアル以上の金額を対象に行われ、ネーヴェス容疑者の会社はウルグアイなどのタックスヘブンにオフショア金融を行う幽霊会社を設立した後、ブラジルの会社と資産を取引したように見せかけてマネーロンダリングを行い、昨年、二〇〇〇万レアルの利益を上げた。
連警は〇四年三月に脱税と不正送金の疑いでウビガス社代表のシェバーベ容疑者を逮捕してから、同容疑者を顧客としていたネーヴェス容疑者などの電話を半年間盗聴し、捜査を続けていた。